Ubuntu25.04(Arm)をVMWare Fusionにインストールする

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はじめに

前回、Vmware FusionPro(以降FusionProと記載)をインストールしました。今回はUbuntu25.04の仮想マシンを作成して、そこにUbuntu25.04のArm版を入れてみたいと思います。前回の記事はこちら。

環境

今回使用するのは以下の環境です。

MacMini
・CPU:M4 Pro
・RAM:64GB
・SSD:外付け(satechi製のdockにssdを搭載)

Ubuntu25.04の入手

まずUbuntu25.04を入手します。なぜかCanonicalの日本語公式サイトにはリンクがない…ので、Ubuntu.comからダウンロードします。

Download Ubuntu Desktop | Ubuntu
Ubuntu is an open source software operating system that runs from the desktop, to the cloud, to all your internet connec...
Ubuntu25.04Arm版イメージの取得

今回使うのはAppleSilicon(ARMベース)のMacなので、”ARM 64-bit architecture”のダウンロードボタンをクリックします。

私がダウンロードしたときはかなり時間がかかりました。コーヒーでも淹れてまったり待ちましょう☕️

仮想マシンを作成する

isoファイルがダウンロードできたら仮想マシンを作っていきます。FusionProを起動すると、初回では以下の画面が表示されはずです。ダウンロードしたisoファイルをこの画面にドラッグします。

VMWareFusionのインストール方法の選択画面

※すでに仮想マシンを作っている場合はマシンのリストが表示されます。その場合は画面上部のメニューからファイル→新規作成をクリックしてください。

このような画面になるので、続けるをクリックします。

VMWareFusionの仮想マシン作成画面

急に終了画面となりますが、ここで画面中央下部にある”設定のカスタマイズ”をクリックします。

VMWareFusionの仮想マシン作成完了画面

設定ファイルの保存画面が出るため、適当な名前(今回はubuntu25_arm_blogとしています)をつけて保存します。私は外付けssdに仮想マシン用のフォルダを作成しているため、そこに保存しています。

VMWareFusionの設定保存画面

ここまでで仮想マシン自体の作成は終了です。

仮想マシンを設定する

このような画面が開くため、順番に設定をしていきます。

仮想マシンの設定画面

閉じてしまった場合でもメニューバーの仮想マシン→設定や、仮想マシンのメニューバーにあるスパナマークから呼び出せます。

設定画面の起動方法

プロセッサとメモリ

プロセッサとメモリの設定から、今回はプロセッサを4コア、メモリを8096MBに設定します。

プロセッサとメモリの設定画面

この辺りの設定値はご自身のMacの空き容量と相談する必要があります。多く割り当てるほど仮想マシンは高速に動作しますが、Mac自体の動作は使えるリソースが減るためもっさりします。
例えば、M1以降のmacであれば4コアの割り当ては問題ないでしょうが、メモリが8GBの機種を使っている場合は4096MBあたりで試すのがおすすめです。
※公式推奨は2コア以上のプロセッサ、4GB以上のメモリとなっています。

ストレージ

設定画面からハードディスクを選択して容量を変更します。

ストレージの設定画面

公式の推奨値は25GB以上のようなので、今回はキリよく30GBを割り当てます。数値を変更したら右下の”適用”ボタンをクリックしておきます。

Ubuntu25.04(Arm)のインストール

最低限の設定ができたので仮想マシンを起動してUbuntuのインストールを行います。

起動画面

設定画面を閉じ、仮想マシンの画面中央の起動ボタンを押して起動。
Try or Install Ubuntuを選択してEnterキーを押します。

言語設定

しばらく待つと立ち上がり、インストール画面が表示されます。

文字化けしたインストール画面

スクロールしていくと日本語があるはずなのですが。。。文字化けしてしまうようです。

言語選択画面

今回は英語で進めます。
英語を選択した状態でNextをクリックします。

アクセシビリティ

アクセシビリティの設定画面

アクセシビリティの設定ができますが、今回は設定しません。Nextをクリックします。

キーボード配列の設定

キーボード配列の設定画面

次はキーボードの選択画面が表示されます。使っているキーボードに合わせて設定しましょう。

キーボード配列を設定した様子

私はJIS配列(いわゆるフツーの日本語配列)のhhkbを使っているため、それに合わせて設定します。キーボードに関してはまた記事にしたいなぁ。。。
テスト用の入力欄で、正しく打てることを確認できたらNextをクリック。

インターネット接続の設定

インターネット接続の設定画面

ネットワークに接続するかどうか聞かれます。今回はデフォルトのUse wired connectionを使用します。Nextをクリックします。

Mac自体はWi-Fi接続をしていても仮想マシン上では有線接続(wired connection)として認識されます

インストール方法の選択

インストールするか試すかの選択画面

鳥さんが出てきました。Install Ubuntuを選択してNextをクリックします。

インストールするソフトウェアの設定

インストール方法の選択画面

Interactive installation(対話式インストール)を選択します。Nextをクリックします。

インストールするソフトウェアの設定

インストールするアプリについて確認されます。今回はお試しなのでDefault selectionで進めます。
Nextをクリックします。

Extended selectionではLibre officeなどのオフィスソフトやツールがインストールできます。後から必要なものを追加することも可能です。

プロプライエタリなソフトのインストール選択画面

プロプライエタリなソフトをインストールするか確認されます。今回はチェックを入れずにNextをクリックします。

パーテイション・ファイルシステムの設定

パーティションやファイルシステムの設定画面

インストール時にディスクを削除するか、自分でパーティションを管理するか選べます。
今回は新規の仮想マシンに新規の仮想HDDを作成しており、仮想HDD内を削除しても本体のMacには影響しない(そもそも何も入ってない)ので、Erase disk and install Ubuntu(削除してインストール)を選択しNextをクリックします

特に仮想マシンではない場合や、なんらかの共有をホストと行なっている場合、この選択には細心の注意を払ってください。いかなる場合も自己責任で進めてください。

ファイルシステムの暗号化の選択画面

ファイルシステムの暗号化について確認されます。今回はNo encryption(暗号化しない)を選択しNextをクリックします。

アカウントの設定

アカウントの設定画面

アカウント名などの設定を聞かれます。お好みの

アカウント名
PC名
ユーザーネーム
パスワード
パスワード(再度入力)

を決めてください。入力したらNextをクリックします。

タイムゾーンの設定

タイムゾーンの設定画面

次にタイムゾーンの設定画面になります。キーボードをJapaneseにしたからか、Tokyoが選択されているので、このままNextをクリックします。

インストール開始

インストール前の最終確認画面

最後に確認画面が表示されます。問題なければInstallをクリックします。

インストール画面

インストール画面となるので、完了するまでしばらく待ちましょう。

インストール完了〜再起動

インストール完了画面

インストールが完了すると上記のような画面となります。今はインストール用のisoファイルから起動している状態なので、再起動して先ほどインストールしたUbuntuを起動しましょう。
Restart nowをクリックして仮想マシンを再起動します。

再起動中の画面

“Please remove the installation medium. then press ENTER”と表示されます。インストールに使うメディアを外してエンターキーを押せということです。繋いだままだと、次回起動する際にもインストール画面から始まってしまうことがあるためです。

通常のPCへのインストールであればDVDやUSBメモリを使用するためそれらを外しておきます。今回は仮想マシンのため、isoファイルを外す≒アンマウントすることになります。基本的にはインストール後の再起動時には自動で外れるためエンターキーを押せばOKです。

ログイン画面

ここまで来るとログイン画面が表示されるので、設定したパスワードを使ってログインします。

起動後の画面

デスクトップが表示されればインストール完了です。お疲れ様でした😎

まとめ

今回はFusion Proに仮想マシンを作成してUbuntu 25.04をインストールしてみました。インストール時に日本語が選択できなかったのが想定外でしたが(フォントでも欠けてるのかな?)、無事に動いて安心しました。次回は日本語化したり、中身を見ていきたいと思います。

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