はじめに
前回までに仮想マシンにUbuntu25.04のインストールや日本語化をしました。今回はUbuntu25.04の外観や消費リソースを見ていきます。
自分自身、Linuxのみを積んだPCをサブに持ちたいとずっと思っていて、そのための理想のデスクトップ用途のLinuxを探しています。今回はその旅の第一歩でもあります。
25.04の変更点
公式サイトのブログを見るに、GNOME 48やLinuxカーネル6.14の搭載、新しいインストーラが目玉のようですね。順番に見ていきます。

外観・UI
まずはデザイン面から見ていきます。正直な話、どのディストリビューションであってもカスタマイズ次第で変更の効く部分ではあるのですが、デフォルトの状態を見ていきます。
デスクトップ
これまでのリリース通り、紫を基調にしつつリリース名に関連した動物が中央に置かれたデザインです。

壁紙は以下の通り、複数から選ぶことができます。後述しますが、システムのスタイル(いわゆるライト/ダークテーマのようなもの)に合わせて切り替わるものもあるようです。

ドロワー
デフォルトでUtilitiesとシステムのフォルダが作成されていて、それぞれ中身は以下の通りです。



ウィンドウ・テーマ他
デフォルトスタイルとダークスタイルに切り替えることができます。壁紙もテーマに連動するものが用意されており、あらかじめセットしておくと以下のように連動して変化させることができるようです。


消費リソース
実行環境
- CPU:4コア
- RAM:8GB
- ストレージ:30GB
- VMWare Fusion Pro 13.6.3 (24585314)
VMWare Fusion Proのインストールについては以下の記事で扱っています。
消費リソース
最小インストール、日本語化(詳細は過去記事参照)を実行した環境で、open-vm-tools-desktopをインストール後計測しています。あくまで参考値としてください。
ストレージ
30GB割り当てて、空き容量は17GBほど。
test@test-VMware20-1:~$ df -h
Filesystem Size Used Avail Use% Mounted on
tmpfs 731M 1.7M 730M 1% /run
/dev/nvme0n1p2 29G 11G 17G 40% /
tmpfs 3.6G 0 3.6G 0% /dev/shm
efivarfs 256K 32K 225K 13% /sys/firmware/efi/efivars
tmpfs 5.0M 8.0K 5.0M 1% /run/lock
tmpfs 1.0M 0 1.0M 0% /run/credentials/systemd-journald.service
tmpfs 3.6G 20K 3.6G 1% /tmp
tmpfs 1.0M 0 1.0M 0% /run/credentials/systemd-resolved.service
/dev/nvme0n1p1 1.1G 6.4M 1.1G 1% /boot/efi
tmpfs 731M 120K 731M 1% /run/user/1000
メモリ
8GB割り当て、空き容量はavailableより6.5GB。1.5GBほど消費していることに。
test@test-VMware20-1:~$ free -vh --si
total used free shared buff/cache available
Mem: 7.7G 1.1G 5.8G 34M 963M 6.5G
Swap: 4.3G 0B 4.3G
Comm: 8.1G 4.6G 3.5G
システム
カーネル
カーネルは6.14.0。現在公開されているカーネルは6.15.6のようなので相当新しいと言えます。
test@test-VMware20-1:~$ uname -a
Linux test-VMware20-1 6.14.0-23-generic #23-Ubuntu SMP PREEMPT_DYNAMIC Fri Jun 13 22:12:54 UTC 2025 aarch64 aarch64 aarch64 GNU/Linux
まとめ
今回は外観や消費リソースを見てきました。ほどほどの消費リソースで整った見た目を備えた、バランスの良いディストリビューションだと思いました。
今後他のディストロを動かす際にも、これを基準として比較してみたいと思います。